にょきにょき飛び出る角栓(モサ)
肌断食をしていると、その過程で角栓が大量にできる人がいます。
私も、大量というほどではないものの、小鼻の周りに角栓ができました。昔からよくできていた場所で、今でもちょっぴりできます。(今は、ほそ~くて気になりません。自然に排出されてるみたいです)
人によっては、頬全体ににょきにょきと角栓が飛び出ることもあるようで、これを通称モサと呼ぶそうです。
モサの表現は曖昧で、中には、めくれ上がった角質(皮膚)をモサと呼んでいる人や、脂漏性皮膚炎??と思うような症状をモサと呼んでる人もいるみたいです。
今回は、肌断食中ににょきにょき飛び出る角栓の原因と対処法について書いていきます。
角栓の成分のほとんどはケラチンたんぱく質
角栓を皮脂が固まってできていると考えている方もいるようですが、角栓の成分のほとんどはケラチンたんぱく質です。
すなわち、角質細胞です。角栓は、不要となった多くの角質細胞と皮脂などがまじりあったものです。
結論を先に言えば、角質層の質が悪いほど角栓はできやすくなります。角質層の質は、見た目の美しさを左右し、肌トラブルの発生も左右するとっても大切なものです。
角栓ができるメカニズム
角栓は毛穴のターンオーバーの過程で必ずできます。なので、角栓をゼロにするのは不可能です。
更に、角栓には、毛穴への外的侵入を防ぐ役割がある。とも言われています。だとすると、必要なものなので取ればとるほど生成されます。
角栓は、作られても日々自然に排出されて詰まったり、黒く酸化しないのが正常な状態です
毛穴の表面も肌の表面と同様に角質層で覆われています。毛穴でも剝がれては、生まれ変わるターンオーバーを繰り返します。
皮脂膜の下の茶色い層が角質層です、毛穴まで続いていますね↓
日々、毛穴がターンオーバしているのはみな同じ。硬~い角栓ができる人、にょきにょき飛び出るような角栓ができる人、角栓がほとんどわからない人の違いがあるのはなぜでしょう?
肌の質が良ければ、過剰に角栓が生成されることもなく自然に排泄されていきますが、角質層の質が悪いとこうはいかないんです。
質の悪い角質細胞が悪の根源!?
質の悪い角質層は、バリア機能が低く、防御も下手なら、剝がれおちるのも下手で、ターンオーバーも狂っていたりします。
角質細胞は、煉瓦のように積み重なり、上下左右の角質細胞と細胞間脂質を挟んでくっついています。
角質細胞が役目を終えると、お隣の角質細胞と手を離して剝がれおちますが、角質層の質が悪いと完全にはがれ切らず、隣の角質細胞とくっついたまま肌に残り続けます。
こうして、隣の角質細胞とくっついたまま肌に残り、隣の角質細胞も一緒に徐々に浮き上がっていきます。いくつかの角質細胞がくっついて大きくなっているので、ゴワゴワを感じたり、めくれ上がって見えるようになります。
角質層の質が悪い肌の多くは、ターンオーバーが早すぎるのが原因です。
どんどんターンオーバすれば、角栓の元が出来るスピードも速くなります。角質細胞が育つ期間が十分ではないので、質の悪い角質層から抜け出せません。。。
肌断食中にゴワツキが気になるから。と無理にはがすと、
●結局、下にいる角質細胞も育ちきらずに同じことを繰り返す
●まだ剝がれおちるはずではなかったお隣の角質細胞をみちずれに剥がし、悪循環が広がる
ということになります。
これと同じことが毛穴の中でも起こるので、角栓は無理やりとってはいけません。
にょきにょき飛び出る角栓・硬い角栓への対処法
角栓を無理やりとるのはNGです。毛抜きで抜くのも、強い力で押し出すのも肌への負担となり、角栓ができる速度を速めたり悪化させる要因になります。
洗顔中に自然に取れる程度であれば、問題ないし、飛び出ている部分をカットするのも大丈夫です。
どうしても角栓が気になるなら、お風呂でしっかり温まる、蒸しタオルで蒸らすなどしてから、ホホバオイルなどを使ってやさし~く短時間でマッサージして取れればOK。取れなければ、まだ時期ではなかったとあきらめましょう。
マッサージはあくまでやさしく。手が触れているかいないか?と思うような力加減で行ってくださいね。マッサージの後は、石鹸でさっと洗い流します。
多少、ホホバオイルが残っても大丈夫です。ホホバオイルは、油脂ではなくワックス成分なので酸化しにくく悪さもしにくいです。気になるからと洗いすぎたり、こすったりしないでくださいね。
鼻周辺は角栓ができやすい
鼻周辺に角栓ができる人は多いと思います。私もその一人です。
肌断食を開始し、プチ肌断食に移行してから1年以上たちますが、未だに鼻にはほそ~い角栓が確認できます。写真には写らないほどのレベルで、詰まったり、固まる様子はなく、自然に排出されているようなので気にしてはいません。
特に鼻は、他の部位よりも皮脂分泌が多く、ターンオーバーが早い傾向にあるので、角栓ができやすいのかな?と思います。
硬く詰まったりするようなことがなければ、角栓が出来ても気にしないことです。
角質層の状態が良くなれば、角栓は減っていく
昔は、顔のところどころにかた~い角栓ができて、オイルクレンジングでぽろっと取れたりしていた私ですが、今では硬い角栓ができることはなくなりました。
先ほども書いたように、今でも鼻周辺に角栓ができますが、角栓はどんどん細くやわらかくなっていき、気づいてみれば気にならないほどになっていました。毛穴も小さく目立たなくなりましたよ。
肌断食を開始してから、11ヶ月後の鼻です。(プチ肌断食に移行してからだと7ヶ月くらい?)
うぶ毛なのか?角栓なのか?という細~い角栓がたまにあるのがわかりますか?昔は、固まりの角栓がありましたが、写真では良くわからないくらいのレベルになりました↓
角質層が水分を含み、適度な厚みを持ち、質が良くなれば、角栓は自然に減っていきます。
肌を傷めてきた期間分、回復にも時間がかかりますから、半年、1年~というスパンで気長に見ていくしかありません。
来年の同じ季節には、角栓も目立たなく潤った肌になっていると嬉しいな。という気持ちで気長にやる必要があります。