肌断食と脂漏性皮膚炎
肌断食初期に遭遇するかなりしんどいトラブルの1つに脂漏性皮膚炎があります。
私は、脂漏性皮膚炎にはならなかったのですが、脂漏性皮膚炎かな?と思うトラブルのご相談をよく受けます。
ちょっとした気遣いで脂漏性皮膚炎にかかりにくくできるんじゃないかな?と思うのでご紹介します。参考になれば幸いです。
脂漏性皮膚炎の主な症状
脂漏性皮膚炎の主な症状は、かゆみや皮のめくれ、赤み、かさぶたと言われていますが、乾燥によるかゆみや皮のめくれは肌断食初期につきものなので判断が難しい部分もあります。かさぶたのようなものができた場合、脂漏性皮膚炎を疑って良いと思います。
我慢できないようなかゆみ、赤み、かさぶたなどが出てきた場合は、皮膚科で一度治療を受けるのをお勧めします。
>>>google脂漏性皮膚炎画像
脂漏性皮膚炎の症状が治まってから肌断食を再開しても良いし、ゆるやかに肌断食に切り替える方法を選択してもよいと思います。まずは、脂漏性皮膚炎を完治させましょう。
原因不明の脂漏性皮膚炎
脂漏性皮膚炎の原因ははっきりとは解明されていませんが、有力な説は、肌の常在菌であるマラセチアというカビ菌が原因と言われています。
マラセチアによって分解された皮脂が肌への刺激になり脂漏性皮膚炎を発症すると言われています。
どんな人にも存在するマラセチア菌ですが、肌断食開始後に脂漏性皮膚炎になる人とならない人の違いは何なのかが気になりますね。
脂漏性皮膚炎の間接的原因
脂漏性皮膚炎の直接的な原因は、マラセチア菌によって分解された皮脂によるものと言われていますが、関節的に脂漏性皮膚炎を悪化させる要因もあります。
●生活習慣の乱れ
●食事の偏り
●皮脂の蓄積
●ストレス
●刺激性の食べ物
●ビタミン不足
●便秘
などと言われ、どれも皮脂分泌を過剰にしたり、肌の状態を悪化させるものばかりです。
肌が過敏になっている肌断食初期にはこれらのことにも注意して生活したいです。
肌断食中に脂漏性皮膚炎になる理由
脂漏性皮膚炎になる一般的な理由を解説しましたが、肌断食という目線から脂漏性皮膚炎になる理由を考えてみました。
●過剰な皮脂分泌に対して洗浄が不十分である
●これまでのスキンケアで常在菌のバランスが崩れていた
●肌断食による急激な乾燥で肌の免疫が弱まっている
肌断食開始直後は、主にこれらの条件がからみあって脂漏性皮膚炎を発症するのでは?と個人的には思っています。
肌断食中に脂漏性皮膚炎になってしまった方のスキンケアを伺うと、皮脂分泌が過剰であるにもかかわらず、洗顔をしなかった。ぬるま湯洗顔に執拗にこだわってしまったという特徴があります。
洗顔のしすぎはNGです。でも、しないのもNGです。肌の状態が安定してくれば1日2回のぬるま湯洗顔でOKな人がほとんどだと思いますが、肌が安定するまでは工夫が必要です。
大事なことは、肌に最適な洗顔をしてあげることです。洗顔は肌にとて大事なスキンケアです。
>>>ぬるま湯洗顔 成功のコツ
お肌の常在菌バランスについて
宇津木先生の本の中に、お肌の常在菌について興味深いことが書かれています。お化粧をする人ほど常在菌の量が異常に少ないといった内容です。
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書籍の中では、常在菌が減少する理由として化粧品に含まれる防腐剤が原因ではないかと書かれていますが、顔の洗いすぎも影響を与えます。
また、殺菌系の基礎化粧品を使うことも原因になります。
これまでのスキンケアの防腐剤や殺菌剤、過剰な洗顔によって常在菌のバランスが崩れていたとしたら、脂漏性皮膚炎を簡単に引き起こすかもしれません。
常在菌のバランスが崩れた状態で、防腐剤による抑制効果も過剰洗顔による抑制効果もなくなった状態の可能性があります。
この状況に対して、私はこれ!といった解決策を持ち合わせていないのですが、ゆるやかに肌断食に進む選択をできるなら、善玉菌を育てるバイオエコリアを配合したHANAオーガニックのムーンナイトミルクを取り入れてみるのもありかと思います。
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お肌の免疫力低下について
脂漏性皮膚炎の間接的原因の項目でご紹介した内容は、肌の健康を損なうものばかりでした。肌の免疫力が弱まることも脂漏性皮膚炎の引き金になります。
肌断食開始直後の肌は、たいていの人がかなり乾燥しています。素肌で潤えない分を埋めていた基礎化粧品もやめてしまうので砂漠です。お肌が健康な状態とはいえず、免疫力も低いです。
乾燥が酷い日は、ワセリンによる保護を適切にして肌を守りたいですね。
皮脂の過剰分泌について
肌を健やかに美しく保つには、適度な皮脂分泌が必要ですが、この適度な量というのが曲者です。
適度な皮脂量って言われてもよくわかりません。私も、適度な皮脂量が分かるようになったのは、肌断食を始めてから1年程経ってからです。それまでは手探り状態でした。
皮脂を洗いすぎると肌は乾燥し、皮脂の過剰分泌に繋がるため、ぬるま湯洗顔が肌断食の基本です。
一方で、皮脂が過剰分泌になっているにもかかかわらず洗顔を怠ると、「皮脂が増える=マラセチア菌に分解される皮脂も増える」ということで脂漏性皮膚炎の原因となるので、洗顔に工夫が必要です。
皮脂がぬるぬるギトギトしているのは、明らかに皮脂過剰なので、過剰な皮脂を洗い流してやる必要があります。マラセチア菌以外にも、酸化した皮脂による不全角化の要因にもなります。
私の場合、肌断食中も皮脂が多いなぁと気になる部分には「石鹸の泡を乗せる→すぐに流す」対処をしていました。ぬるま湯洗顔にこだわりすぎなかったことが脂漏性皮膚炎にならなかった理由の一つかな?と思っています。
ポイントは、皮脂を流しすぎないようにしつつ、不要な分は取り去ることです。このあたりは、日々、様子をみながら加減をすることになります。