ぬるま湯洗顔 成功のコツ
肌断食では、ぬるま湯のみの洗顔を基本としています。
基本的な洗顔方法は肌断食中の正しい洗顔方法でご紹介しましたが、肌の状態によっては、ぬるま湯洗顔だけを基本通りに実施すると肌トラブルになることもあります。
ここでは、肌タイプごとのぬるま湯洗顔に移行するコツやアレンジをご紹介していきます。
皮脂もほとんど出ない乾燥状態の場合
肌断食開始の直後、「皮脂もほとんど出ないし、ひどく乾燥している。」こんな状態の場合は、基本通りに35度程度の水温でさっとやさしく洗えばOKです。
基本的には朝・晩2回ぬるま湯でやさしく洗います。汗で肌が荒れてしまいそうなときも追加で軽く洗ってOKですが水温35度程度の低めにしてください。
洗う時間・温度などで洗いすぎないように調整していきます。
洗顔後は、やさしくタオルで包むように拭いてくださいね。摩擦は厳禁です。
洗顔後に乾燥を感じれば、ワセリンを少量塗ります。そのうち、肌の内部の保湿機能が回復し、皮脂が正常に分泌されるようになれば、乾燥感はなくなっていきますよ。
ワセリンの塗り方はこちらの記事>>>ワセリン保湿のやり方
保湿に使ったワセリンが肌に残っていても、まずは無理にとる必要はありません。
ワセリンは変質しないため、肌に刺激を与えることのない物質です。綺麗に洗いたくなるかもしれませんが、この時期は、それすら負担になることもあるので注意してくださいね。
肌が安定するまでは、肌の保護を優先した対処をします。
肌内部の乾燥が減ってきたら、ワセリンを減らし、肌表面の環境も整えていきます。
皮脂分泌が多い状態の場合
肌断食開始時に皮脂の分泌が多い人は、ぬるま湯洗顔への移行に注意が必要です。また、肌が安定化する過程で、一時的に皮脂分泌が増えた場合にも臨機応変に対応してくださいね。
皮脂が過剰分泌になるパターンには以下のような場合があると思います。
●肌断食開始前からインナードライで、常に皮脂が過剰分泌状態である
●肌断食初期は皮脂が出なかったが、皮脂分泌が始まり、一時的に過剰状態に陥っている
●ホルモンバランスやストレスなどで皮脂が過剰分泌になっている
皮脂分泌が増えると、必然的に酸化する皮脂も増えます。酸化した皮脂は、不全角化や脂漏性皮膚炎を招く原因になるので、過剰な皮脂には対応すべきだと思っています。
皮脂を取りすぎないように注意しながら、過剰な皮脂のみ洗い流すのが理想です。皮脂を完全に洗い流してしまうと、再び皮脂の過剰分泌を招いてしまうので、多すぎる皮脂は洗い流し、必要な皮脂は残さないといけません。
過剰分泌の目安は、見た目にギトギトしているのはもちろん、洗っている最中にぬるぬるする状態です。このあたりの感覚は、肌を触りながら身につけるしかありません。
皮脂が過剰な場合の、洗顔アレンジには以下のような方法があります。
●ぬるま湯で洗う回数を増やして、酸化した皮脂をこまめに流す
●皮脂分泌が過剰な部分のみ回数を増やして丁寧にすすぐ
●湯温をあげてみる
●皮脂分泌が過剰な部分に石鹸を使う
下に行くほど、洗浄力が上がるので注意してくださいね。
どの方法が今の自分の肌に合うのかは、やってみないとわかりません。試行錯誤しているうちに調整の仕方がわかってくるので、肌をよく観察してチャレンジしてみてください。
私も、肌断食中に鼻のみ泡だてた石鹸をのせて、すぐに洗い流していた時期がありました。こすることもなく、本当にのせてすぐに流すだけから始めました。
しついこいですが、「不要な皮脂は洗い流し、必要な皮脂は残す」ことが重要です。皮脂分泌を正常化させるためには、常に肌の上に一定の皮脂が残っている必要があります。洗いすぎには気をつけてくださいね。
一般的な洗顔方法では、ほとんどの人が皮脂をすっかり洗い流してしまい洗顔後に乾燥を感じたと思います。その乾燥を補うために基礎化粧品で保湿をしていたはずです。
いわば、自分で肌を乾燥させておいて、その穴埋めに基礎化粧品を塗っていた訳です。
最適な洗顔の程度が分かれば、このようなことは減り、肌が乾燥しなくなって肌トラブルとも無縁になりますよ。
>>>石鹸の使い方と選び方